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2008年02月14日

●【原稿用紙二枚文】清水湯

高知の銭湯はもはや風前の灯だ。この春で残るは10軒だけになってしまう。あまりに寂しいことだけど、現実的に少ない売上だけでボイラやパイプの更新をするのは難しいらしく、この先も予断を許さない状況が続きそうだ。
おいらの馴染みの銭湯は清水湯さんだ。一昨年の冬、とさのかぜの取材で撮影をしたり、銭湯勝手に応援団「湯〜モァ会議」へ参加して以来、行くときなら週に一度、行けなくても一ヶ月に一度はお邪魔している。
ここはご主人も奥さんもはじめから愛想が良くて、また銭湯にかける静かな情熱もなんだかうれしい。毎年春になると桜を飾り、高知で一番早いお花見が楽しめる銭湯としてもちょっと有名だ。また、近所の子どもたちへの無料開放にも積極的で、銭湯が果たす地域交流の場としての機能も充実させようとしている。ちなみに湯船の種類はあつ湯とぬる湯、バスクリンのジェット湯に電気湯の4種類。どれもお湯の温度は適温で、おいらのようなアトピー体質にも優しい。サウナも乾式と湿式の2種類があって、全国の銭湯を見渡しても「ちょっと充実」の部類に入るところだろう。
そんなだから、どの時間に行っても結構賑わっている。夕方から混み始め、7時頃から9時頃までは紋付きの方も含め絶え間なくお客がやってくる。その合間でご主人も入ってくるので、主人も気持ちよくさっぱり入れる適温設定になる(と勝手に思っている)。お湯が適温だと、湯上がりもずっと温もりが取れずにおれるので、これがまた止められないひとつの理由にもなる。
おいらたちには、湯上がりに珈琲牛乳を一本いっつもご馳走してくれる。そして一服しながらお話タイム。テレビのことからお湯のこと、お客さんのことまで、短いけれどいろいろと聞かせてくれる。まるで、親戚のおじさんか誰かに会っているかのような気分だ。
いつも珈琲牛乳ばかり貰っていてはいかんので、いつか回数券をデザインして、プレゼントしてあげようかな、と思っている。