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2006年10月01日

●猫に小判

今日の夜、ひさしぶりにイオンへ行ってみたのだ。
というか、ホントは街で飯を食おうと思ってでかけたんだけど、いざ行ってみると日曜だけに閉まっているところが多くて、失意のままイオンへ行ってみたわけで。

だけど、なんというか、やっぱりここはくればくるほどつまらない。
新居浜であろうと京都であろうとなんであろうと、イオンはどこへいけどもイオンなのだ。
マクドナルドやモスバーガー、ドトールにスターバックス、どこへいっても同じサービス同じ笑顔のそれと同じで、イオンは置いている商品(いけてない)も歩いている人の表情も何もかも同じにすら見える。

「効率」を追い求め、「サービス」を追い求めた結果がこれか。経営というのを詰めて行けばこうなるのか。なんかそんなことすら感じる。






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イオンはやっぱり面白くないのだ。そして商店街は
人々の求めるもの。その最大公約数を置いて行けば、商品はきちんと売れていく。たぶん、イオンもそうなんだろう・・・オープン当初にあった百名店のうち、いまに残る店は何割あるんだろうか。なんだかんだいって結構入れ替えをしているし、店の模様替えも行なわれている。常に売れる店を置いて行く、そんなポリシーをイオンをたまに歩くと感じる。
けど、なんであんなに面白くない店ばかり並んでいるんだろう。こんな店たちが最大公約数なんだろうか。そうとはとても、思えない。

帯屋町のアーケードも、大して面白い店は無い。笑顔のひとつもなく怪訝な顔で客を出迎える店が多くて、おいている商品もたぶんそんなに変わらない。むしろ最小公約数。だけど、なぜかこっちの方が少しは救われる。少しは行きたい店がある(まあ見事に帯屋町アーケードの中には馴染みの店がありませんけど)。それは、店の大小を問わず、お店の人の気持ちや思いが見える品があったり、並べ方があったりするところ。

おいらが思うのは、たとえめちゃくちゃきれいでなくても、たとえ安くなくても、客をもてなす気持ちがあればいい。客を気持ちよくさせる、客を楽しくさせる、そんな気持ちが見える店こそ、本当にうれしい。よさこいだってそうじゃないですか。内輪だけで盛り上がっているチームなんかよりも、見る阿呆の度肝をどれだけ抜くか、どれだけ目を奪ってやるかと、そんな気持ちが見えるチームの方が見ていて楽しい。そう考えると、ここ数年はよさこいソーランやトップレベルのチームの影響が大き過ぎて、全部が似てきてつまらない。

目的がないということ
まあイオンがそこそこ受ける訳がわからないでもない。まあ好きにもならず嫌いにもならずな、まあこれでいいかな、と思える品が多いような気がする。「高知遺産」もたくさん売ってくれているので悪くはいいたくないけれど、宮脇書店も高須とかに比べるとなんとなく標準的な物(つまり、売れ線)しか置いていない感じがするし、ヴィレッジヴァンガードですら本来のヴィレッジの面白さは脇に置いた、普通の本屋に雑貨がたくさん生えたよーみたいな品揃えになっている。
これはイオンがいわば「家族連れ」を顧客の主体とする商店街で、たとえばママと娘が服を捜している間にパパはちょっと本屋で立ち読みをする、みたいな時間つぶしのためのスペースを必要とする性格が影響しているのかも知れない。こうした「家族連れ」が来やすくて買いやすいものを並べる、ということに主眼がおかれたもの。つまり、家族サービスがしやすい場所であるということ。

ここは「目的」のためのスペースじゃない。どこそこのブランドの服が欲しいとか、あんまり人が着ていないおしゃれな服を、という人に応えるのではなく、なんとなく服を買いたいという行為に応えるのための場所。
たとえば家族に「こんなうどんを食わせたい!」という目的に満ち満ちた家族サービスをしたいときに行くのではなく、とりあえず「娘が何をかいたいのかわからんし嫁も駐車場から歩くのいやだし、俺も別に今日はそういうのないし」という時に、とっても行きやすい場所。

そう、今日のおいらがそうだった。最初はピザを食べたかった。そのうち、なんとなくオムライスを食いたくなった。だけど、それが閉まっていて、イオンへたどり着いた。そこには、イオンに行きたいという思いはなくて、まあイオンならなんとかなるかという思いしかない。で、ミスドの汁そばを食べて、いまはお腹がすいている。なんかこれ、東京へいけばなにかがあるさと闇雲に信じて東京でぼんやりと生活する(そして、田舎の悪口をいう)のと、似ている。

顧客に目的がなければ、そこに並べるものは手に取りやすくて買いやすいものである必要がある。売り手は「買い手にこんな暮らしを提案したい」とか「こんな雑貨を部屋においてほしい」という“厚かましい”提案をするよりも、まずは売ることが大切になる。そもそもイオンは売れることが一番大切なわけだから(ダメな店は帯屋町と違ってどんどん入れ替えます!それが真の顧客サービスなんです!・・・もちろんその姿勢はダメなんじゃなくて当たり前ですよ。だけど、いきすぎるとアメリカみたいになるわけで)、店側がそうなるのも当たり前だ。
自分の売りたい物を売るのではなく、顧客が買いやすいものを売る。それは、たとえば家族が一致して買いやすかったり、車で来た人が買いやすいものであったり。もしくは、車で来た人が買ってもいいかなと思ってしまうものであったり。だから、最大公約数になる。主張のない店になる。全国どこでも同じになる。いや、同じにしていく。
そして、そうした店では、客をもてなしたり楽しくさせる気持ちは、小さな街のお店よりは遥かに薄い。それは、一部のイオンコートの店の接客をみていたらわかる。そして、残念ながら、帯屋町商店街の店をみていても、よくわかる。なんでイオンができて危ない危ないといってるのに、イオンコートと同じなのかがわからない。これじゃあ街が潰れて行くのも仕方が無い。中身が同じなら、誰だって駐車場のただのほうがいい。

危機感はエネルギーの源なのに
ある街の雑貨屋さんで聞いた話。必死で問屋を歩いて集めた商品を、街のはずれにある雑貨屋さんは少し安く売っている。それもこっちが置きだしたらむこうも同じものをおいてくる。雑貨の卸元が変わらなければ、同じ商品が並ぶのは仕方ないけど、そこで安くされたら街の雑貨屋はぜんぶつぶれる。だから、高知の雑貨屋さんは一部を除いて個人作家さんの商品が増えてきて、それがある意味却って雑貨の面白さを引き立てることにもなってきたと。
商店街とイオンの関係でいえば、そこに少しのヒントがあるような気もする。

店の商品にこだわりが見えるようになると、当然店の売り方は変わる。どこにでもある商品や、売れることが間違いのない商品よりも、どこにもない、売れないかもしれない、だけど魅力的だと思っている商品の方が、売るための気持ちがうまれる。そこには店からの提案がうまれるし、客は店の提案を受け止めてはたと考える時間が必要になる。むろんそれは売るという行為と表裏一体だけど、単に物を売買するという経済行為だけでは言い表せない関係がうまれる。

だけど、まだまだ帯屋町はそんなことにもなりそうにない。雑貨屋さんは危機感から変わって行った。雑貨=御座じゃないという危機感から、少しずつ変わって行った。それと同じように、お買い物=イオンということになってきているのに、帯屋町はまるっきり危機感がない。
たとえば日曜日。日曜市にひろめ市場、マルシェにラララが重なったりしたらまあ街も相当の人出になるのに、アーケードの中を歩くと人出はあっても店の出入りがそんなにないということに気づく。まあ普段の日曜よりは多いかも知れないけれど、せっかくの日曜市やイベントの集客力を活かせていない。そこに気づいていないのがヤバい。ホントにやばい。気づいていて何もできていないとすれば、もっとヤバい。
先日ある店へ行ったとき、そこから歩いて数分の同業の店と同じような品が並んでいて、同業の店よりもこっちは半分くらいですねと唸ると、店主は「あっちは土地持ちビル持ちで、自分んくのビルでやりゆうき、強気よ! 要はうれんでもかまんがやき。こっちは売らんといかんきねえ、頑張って品揃えも値段もやりゆう」と囁いた。
なるほど、それじゃあ客はこなくてもいい。でも、そんなんで街がダメになって、一番損するのは土地持ちビル持ちの自分たちなのに。そして、最大公約数しか選べない客が・・・

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コメント

こないだある地方都市に父と二人で行って来ました。
そこは父が30年ほど前に住んでいた所。
当時からあった市場に懐かしがって入ってみると、
まさに瀕死としか言いようのない状態で、二人とも無言で出ました。
活気度を最高10でつけるとマイナス10くらい。
でもそんなお店はそこだけじゃなくて、商店街全体に言えた事で、あまりの変わりように父はびっくりしていました。

一応私も接客業に従事してますのでよくわかるんですけど、ほんとささいなことでお店の雰囲気ってかわるんですよね。
一番問題なのは、外を見ようとしない、事実を見ようとしない姿勢だと思います。
時代が変わった時に気づかず、努力しないでいると、ゆっくり街は死んで行くのかなと思いました。
でも逆に郊外の方は頑張ってたりするんですけど!

高知も頑張れ〜。

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