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2006年08月29日

●そこまでいうならやめましょー

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知事がブログ「だいちゃんぜよ」で新堀川について文化や環境の側面から見直すこともありなんではないか、といったような方向性の記事を書かれていた。
この新堀川、高知の街の真ん中にあって、写真のように子供らあが釣りをしたりして遊ぶような川だ。京都でいえば白川や堀川、大阪でいえば道頓堀みたいなもんで、まあとっても身近な川なわけだ。

この川は、高知遺産の企画がスタートした頃、坂本龍馬の坂本家の墓所がある丹中山、高知駅の再開発で風景が変わり始めていた比島と並び、メンバーの間でしばし話題になった川だ。
めちゃくちゃいい風景の川というわけではない。めちゃくちゃきれいというわけでもないし、まあなんというか、ある意味「なんてことのない川」。だけど、町中と宝永町などの城東とをなんとなく分けている『まちの境目」であり、どことなく景観的意味のある川だという認識。そして、かつてこの一帯が物資の集散地であった時代の名残を少しだけとどめる歴史遺産としての価値への認識。少なくともそれはあった。
また、おいらがコンサルタント時代に、同業者のアホな一言にあきれた川でもあった。
高知遺産の葛藤

この新堀川では、上の世代の人々が様々なアプローチで工事への反対の狼煙をあげてきた。はじめやや武闘派的な勢いもあった活動は、最近になってずいぶん柔らかい感じになってきて、新堀川の価値というのも少しずつ認識されてきていたような感じはあった。

そこへこの知事のブログ。いままでこうした工事が必要悪だと平然といっていた土木の人にとってはたまらない発言かも知れない。だけど、いまこの時代にこれ以上太い道路を通し続ける必要があるのか、冷静に考えるべきときなんじゃないか。

まあたぶんこの新堀川に道路ができれば街はますます便利にはなるだろう。だけど、それで失うものはあまりに多い。そのことをきちんと天秤にかける最後のチャンスなんじゃないか。

おいらは、どう考えてもこの道は中止してしかるべきだと思ってる。川に蓋をして道路をつくるだなんて、昭和30年代の発想だ。そんなことに何億も金をつぎ込むくらいなら、路面電車やバス、鉄道、駐車場の連携を考えた公共交通施策にいい加減手を入れるべきだと思うし、コンパクトシティーに向けた政策展開を図るべきだと思う。そして、そうした政策を市民が理解できるような提案もするべきだろう(実はこうした政策に一番無頓着なのが市民なのだ・・・というのを、1月にやった駅広会議で知った)。
ここで新堀川に蓋をするという愚行を止めれるかどうか、それで実はこの先の高知の行く末が見えてしまう、そんな気がする。

だいちゃんぜよ「百年後の価値」





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コメント

私は最近県当局から「弾圧」、(ぷらっとこうちから登録抹消)されましたので、どうしても表現が尖がってしましますね。

http://www.nc-21.co.jp/hoeru/plat-k-2006-10.html

 ただ新堀川にしても、自宅近くの堀川にしても怪我をして散歩していますが、魚を見かけます。決して綺麗な川ではないですが、魚類がいることは都市部では大変な価値のように思いました。

 文化的な側面から、あるいはJC時代にわめいていた「都市再開発」-「快適都市」の実現の時代が来たのではないかと思います。
 ぷらっとこうちは役に立ちませんでしたし。快適都市から15年ぐらい経ちますが、ちっとも感覚は古くはないし、間違ってはいないと思います。

これからの時代はあまり大きくいじらずに見直しをする時代だと思うんですよね。細かいけれど少しずつでも居心地のよさを実感できる社会になればイイと思います。
反対にならないとヤバイです。

やっぱりこういうことをじゃんじゃんと書いてほしいですね。先日新堀川に写真を撮りに行ったとき、たいして綺麗でもないこの川に映っていた空はまさに高知の空でした。空を映す川が減れば減るほど、高知の空も減ってしまうような気がします。

でもたぶん、やっちゃうんでしょうね。
土木部長あたりが息巻いているはずですよ今頃。
やめるも、一歩戻るも勇気。そこから新しい土木の価値も出てくるはず。それができないから公共事業費が一方的に削減されているわけですよ。
前へ進むことだけが価値じゃない、ということにもうそろそろ気づくべきなんですが。

うまい文章をかくものやなーと感心して呼んでいます。
我輩たちの運動が武闘派からやわらかくなったと評価されておられます。
なにしろ、浦戸湾を守る会の先輩は前科一犯をやり抜いていますので、今みたいな手抜きをしていては怒られることでしょう。
坂本事務局長が亡くなられてもう20年、山崎会長が10年にもなっていません。

うまい文章をかくものやなーと感心して読んでいます。
筆者は私たちたちの運動が武闘派から、やわらかくなったと評価されておられます。
なにしろ、浦戸湾を守る会の先輩は前科一犯をやり抜いていますので、今みたいな手抜きをしていては怒られることでしょう。
その坂本事務局長が亡くなられてもう20年、山崎会長は10年にもなっていませんが未だに学ぶこと多しです。

下司さん>こんにちわ。
されどあの時代とはまた様相が違います。武闘派では理解されないかも知れない。ほのぼのすぎても理解されない。ただ、単なる反対運動ではなく、じっくり考えさせる活動であるべきなのだ、などとおいらは思ったりします。

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