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2006年08月29日

●MIMOCA [須田悦弘展]

20060701-1.jpg

先日、猪熊弦一郎美術館の[須田悦弘展]へ行ってみた。
チラシがなんともシンプル。
なんでも草が美術館に生えているのだとか。

MIMOCAの企画展示室は広い。高知の美術館のせんまい展示室3つをくっつけたぐらい、広くてでかい。
前回きたのは去年やっていた「風景遊歩」だったので結構ひさしぶりなんだけど、いつも濃密に、だけどとても分かりやすい展示で、いつもわくわくさせられる。

で、今回。
展示室に入ると、壁にはなにもない。海洋堂の展示のお手伝いの時よりもはるかに、なーんにもない。いうたら、人しか歩いていない感じ。

でも・・・

よくよく見ると、壁のすみっこに雑草が点々と。

10mおきくらいに、オオバコやハハコグサのような雑草が点々と。

草なんか当然生えちゃあいけない展示室に、まるで薄い光を頼りに立ち上がるかのように点々と。

ところによっては監視のお姉さんの椅子の下とかに生えていたり、下手をすれば踏まれてしまいそうな感じのところにも生えていたりして、もう床から目が離せない。四葉のクローバーを捜すのと少し似た気持ちで、どこに雑草が生えているのかわくわくしてくる。なにより、美術館で下ばかり見て歩くとは思わなかった。


正直観覧料950円はちと高い。
だけど、こんな展示を3ヶ月もやりきるMIMOCAの度胸と度量に思わず拍手、なのだ。

須田悦弘展

2006年7月16日(日)−10月1日(日)
会期中無休

  本物の植物と見間違うほどに精巧な木彫作品で注目を集め、国内外で目覚しい活躍を続ける須田悦弘(1969- )。
  須田が好んでモチーフとしてきたのは、美しく咲き誇る薔薇や百合、チューリップといった花から泰山木などの樹木の枯れ枝や落ち葉、また何気なく路傍に生える雑草といった植物にまで及びます。朴の木を削り彩色が施された木彫作品の持つリアルさという特徴はもちろんですが、欠かすことのできない要素に作家が展示空間をも含めて作品としていることを挙げることができます。1993年、初個展となった「銀座雑草論」で須田は一躍注目を集めます。自らリヤカーを引き、銀座のパーキングメーターに千利休の茶室に触発された展示空間を「駐車」し、雑草一輪が金箔貼りをされた中に活けられていました。このように自らが新たに展示空間を創り出すという場合と、既存の与えられた空間でいかに展示するかという場合が見られます。後者の場合では、須田が熟考した展示は、時に作品がどこに展示されているのか観客が探さなければならないほどです。
  今展では建築家・谷口吉生の設計による建築空間をいかに須田が見立てて作品に取り込んでいるかを体験することで、無いようで在るということを知覚するとともに須田の手による精緻な作品の感動がさらに深まることでしょう。
 
*本展覧会は丸亀市猪熊弦一郎現代美術館/財団法人ミモカ美術振興財団単独の開催であり、他会場には巡回いたしません。
 
[須田悦弘]
1969 山梨に生まれる(現在、東京在住)
1992 多摩美術大学卒業
1993 初個展「銀座雑草論」を銀座1〜4丁目パーキングメーターにて発表
以後「台北ビエンナーレ」(1998)「シドニー・ビエンナーレ」(1998)といった国際展や原美術館
(1999)、群馬県立近代美術館(2002)、アート・インスティテュート・オブ・シカゴ(2003)での個展
開催など国内外で活躍を続けている。






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コメント

トラックバック、ありがとうございます。
須田さんの作品の味わいをとても的確に表現されていて 
もう一度あそこに戻ったみたいでした。
こちらからも、トラックバック入れさせていただきますね。

これ、行っとかないといけないですよね。
猪熊に来てたのに実物を見てないとは言えない1展。
10/1までなんですね。ギリギリまだ何とかなるかもしれない感じなんで、1人ででも行ってこようかと計画中です。
とにかく県展を終わらさない事には...。

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