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2005年12月19日

●松山小旅2 「レトロ三津浜をゆく」

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 松山でのおいらの目当ては三津浜。以前6月にも一瞬だけ寄ったんだけど、そのままになっていた地で、今回初めてのんびり回るのだ。  まずは伊予鉄三津駅前のFLORへ。このお店はカフェと軽食のお店で、東向きに開いた窓からは伊予鉄三津駅の駅舎と駅前広場、小さな川と橋が見え、はるか彼方には石鎚山が見える。なんともいい風景。川にはカモメが遊び、おばあさんが餌を投げ込んだり、子どもが橋の上で鳩を追いかけたり。15分おきにやってくる電車と、ひっきりなしの車と駅への人の流れ。ちょっと中目黒的。

理想のカフェ三大要素
 最近、おいらはカフェは「眺めがよい」「タバコが吸える」「眠れそう」の三大要素が重要なのだということを知った。これを知ったのは、まだ高知にはひとつもないスターバックスと、高松のUmieなのだ。まず、スターバックスは眺めが悪いし、タバコが吸えない、眠れない。こんななかで勉強とかしてる人はすごいとむしろ感心するぐらいな。それに対してumieは、眺めは最高だしタバコは吸えるし眠れるし(別に眠らなくてもよい)本はたくさんあるし何時間いても何も言われないしで、まさに理想のカフェ。

 FLORは、Umieほどに劇的な眺めがあるわけではないけど、この四点がセットである場所は全国でもここだけなのだそうだ(店主談)。ただ、気がかりなのは京都の二条駅(梅小路に移設)よりも更に古い日本最古の駅舎という三津駅とその前に掛かる橋が地元の「古いものはいかん」という声に押されて壊されることが決まってしまったということか。
 店主のたかしさんは、この店からすぐ前に見える伊予鉄三津駅をなんとか残せないかと地域の人と署名運動を起こしたりしていて、三津駅保存の署名にちょっとだけ協力させていただいた。なかなか「ふるいもの」の価値や意味は地元に人に理解されにくく、一歩間違えれば「汚らしい」「危ない」ものとして壊されてしまうことが多いわけだけど、まさにその「王道」にハマってしまったわけである。

FLORのパスタが絶品

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▲左からFLORの自家製パスタ、眺め、自家製パンの配達

 FLORのパスタ、ピザ、パンは自家製。今回はピザは食べれなかったんだけど、パスタとパンは少なくとも絶品!。おいら、ミートソースはそんなに好きじゃないんだけど、このしっかりとしたミートソースの味、麺だけでも食べたくなりそうな太いパスタなら、毎日食べられる。ほんとにおいしい!
 パンも毎日焼きたてで、アンパンとフランスパンを頂いたんだけど、たまるかうまい。特にあんぱんはおいら好みだった。たかしさんはイタリアで修行生活?をしていた時期があって、パスタは家庭でつくる様を盗み、ピザはお店でいろいろなピザを食べて「舌で学び」、パンは独学でつくりはじめたのだとか。いやーすごい。
 また、面白いのがカゴにパンを入れて三津の商店街内を「行商」するということ。おいら、行商に付き添いさせてもらったんだけど、接骨院や親子連れが次々と買って行く。今日はあまりにも寒い土曜日なので店があまり開いていないということだったけど、こんなおいしいパンが家までやってきたら余裕で買うに! うらやましい・・・

三津浜めぐり

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▲三津浜の街 左上から順に商店街(土曜日+寒さのため閉店多し)、三津の渡し、三津駅、昔ながらの石造ドック、空母に積まれていたらしいクレーン(推定)

 たかしさんは「高知遺産」にも関心を持ってくれていた。その関係で、三津浜の街をどうにかしようと運動されている人々とも引き合わせてくれて、彼らに2時間あまり三津の街中を案内していただいた。道中、高知遺産ができる過程などを軽くお話しながら、海運が盛んだった昭和50年代まで賑やかだったという三津の歴史や、その名残をとどめる洋館や大商家などを辿る。
 三津地区は松山市内でも3番目というほどに高齢化が進んでいて、わずか30年前まであったはずの「栄華」はマンションや駐車場といった匂いも何もないものへと変貌しつつある。高知なら新堀川や堀川沿いの倉庫街(百足屋工場があっさり壊されています)、玉水街の遊郭街と似たような感じといったら分かりやすいだろうか。
 それでも、かつて海運でならしたのであろう大きな商家や塩専売の倉庫が点々と並び、立派な醤油醸造工場や昔ながらの秤と木箱が美しい茶舗なども残っている。それほど大きな地区というわけではないし、中に入れる建物は皆無に近い状況だけど、もう一工夫あれば高松の北浜のような生き方もできそうな地区だ。それを地元が望むかどうかは別として。
 また、おいら的にオススメだったのは、三津の渡し。内陸へ深く切り込まれた三津浜港の港口を渡る船で、わずか2分程度の船旅なんだけど、港の漁船越しに松山城が見えたり、ほんとにこれで船が造れるのかいというくらいラピュタ化した造船所が目の前に見えたりして「静かに興奮」する。船長の笑顔もいい!
 渡しで対岸にいき、右手に折れると石造のドックもある。たぶん戦時中も使われていたもので、相当丁寧に石が積まれている。築造から数十年を経過しているはずだが、それほど大きな修復を請けた跡もない。やっぱり丁寧な施工は大事ですよ・・・などと最近の何でもかんでも「やすければいい、それが経済性」という風潮に対してこの風景を見せてやりたい。。。などと思ったりする。
 この他にも、三津には遊里の跡や貨物線の跡、空母だったかに積まれていたというクレーンの払い下げ品などが散見され、戦後から昭和50年代の街の繁栄ぶりを伺い知ることができる。まあこのへんなナビゲーターがいないと少々わかりにくいんだけど。。。

高知遺産 失う前に、もう一度 松山展
 てなわけで? 来年2月一杯、FLORで「高知遺産」展を開催します。まだ詳細は決まっていませんが、レトロ三津浜めぐりのついでにぜひ高知遺産もお楽しみくださいませー。

三津浜について
016-007.gif地図
016-007.gif三津浜ネット
016-007.gifいよてつ沿線だより 【鉄道】三津駅地元で駅舎保存運動

FLOR
住吉1丁目5−1
TEL★089-951-2707
営業時間★12時〜14時・17時〜23時 無休


(つづく)





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コメント

どの空母か、どのクレーンかもいまいちわからんのですが、確かに超レトロ。
一見の価値ありですよ!

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