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2005年11月18日

●どれがどれやら。個性なき新町章の数々

えー。なんというか、今回の平成の大合併ではよくわからない名前の、さくら市だのみどり市だのなんだのと、もう全く歴史も地理もへったくれもない、たぶん「今」のことしか考えていない新市町名があふれだしているわけですが、どうやらこれは「紋章」でも同じようです。
クイズです。
下の5つの紋章は、仁淀川町、黒潮町、四万十町、津野町、中土佐町のものですが、どれがどれだかわかりますか? おいらにはさっぱりわからん。

shimantocho.jpgniyodogawamachi.jpgtuno.jpgnakatosa.jpgkuroshiocho.jpg








そもそもこういう紋章や市町村名の応募は一時期ブームみたいなもんになっていて、それも全国から応募をするもんだから、その土地を訪れたこともない奴らがこぞって応募してきおるわけですよ。だから黒潮町だなんていう名前も出てくるわけですが、紋章も同じ。応募者の出身地はどれも県外です。このうちその町を訪れたことのある人ってどれくらいいるのか聞いてみたい。
まあこんなんですからね。なんだかなーと思いますわ。。。
市町村合併に伴うシンボル公募に挑戦しよう 4





ここでこたえあわせ
左から順にいきます。


四万十町
採用者○和歌山県田辺市
表現内容○四万十町の『四』の字と合併町村数を配して四万十川のイメージを図案化、豊かな自然に育まれた共生する人々の活力に満ちた安らぎの郷を表現

仁淀川町
採用者○北九州市
表現内容○仁淀川町の「に」の字をモチーフにした親しみやすいデザイン。美しい川、深い山々、町民の力をそれぞれ青、緑、赤の3色で表現

津野町
表現内容○倉敷市
表現内容○「つの」の文字をモチーフに自然と共生し、明るい未来を目指して躍動する町民の姿が表現
※委員からは、緑の大地と青空を基調とした配色に対し、委員から「太陽の赤を取り入れたらどうか」との意見も

中土佐町
採用者○静岡市
表現内容○山々の緑と太平洋の紺色を基調に、頭文字のNをモチーフにしてさわやかな自然を表現

黒潮町
採用者○豊橋市
表現内容○大地の緑、太平洋の青、太陽の赤の3色を、黒潮町の「黒」の文字をモチーフにして組み合わせたシンプルなデザイン。豊かな自然に恵まれ、力強く明るい将来を目指す町のイメージを表現





どうですか、出てくる「理由」の凡庸さ。緑の大地と太平洋(もしくは川)、たまに太陽。その3つしか高知にはないようですね、はい。
でてくるデザインもどれも同じ感じ。中土佐町がやや具象的だけど、四万十市と仁淀川町はデザインの考え方が気味が悪いくらいに同じです。
さわやか、躍動だのと二の句も同じ感じだしね。


まあ間もなく香南市や香美市も発表されるので、乞うご期待・・・?





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コメント

県外から見た高知はどこも一緒ってことかぁ・・・。なんかつまらんねぇ。
っていうか、愛媛もほとんど上のと同じ色と形やったでぇ。
って事は四国はどこも一緒って事?
もしかすると日本はどこも一緒?ってことはないよね。

また国体かと思ってしまった。
作るほうもアレやけど、選ぶほうもね。無難なものとか、印刷しやすいものになっちゃうのかな。

似過ぎです。たぶん全国的にこうなんだと思うよ。

朝日新聞の書評で、うんうんと思わず唸った記事。


平成の世に静かに進む「地名破壊」
2005年10月30日

 先日、田舎の実家から届いた小包を見て驚いた。故郷の町の住所がビミョーに違う。いつの間にか「郡」の名をとってそのまま「市」になっていた。「平成の大合併」が故郷にも及んでいたとは、でも変な名前じゃなくてよかった……なんて思いつつ、昨今話題の地名の本を見て、がくぜんとした。

 例えば「さくら市」。桜の名所があり、また日本の国花で親しみやすいからと、栃木県の喜連川(きつれがわ)町、氏家(うじいえ)町という歴史的な名を持つ2町が合併して誕生したが、どの本でもやり玉に挙げられている。日本ならどこでも通用する名で「特定性」がない、伝統ある地名を葬った、というわけである。

 さくら市のほかにも、ひらがな地名、方位つき地名、ブランド地名など平成新地名がぞろぞろ。『生まれる地名、消える地名』で今尾恵介氏は、「江戸時代頃から綿々と続いてきた歴史的地名の扱われ方のあまりの軽さ」を嘆く。今尾氏は、寺や城を保存する時は行政は専門家の助言を仰ぐのに、地名ではそうした例は少なく、全国へのアピール度が重視されるなど政治の綱引きの道具になった、と指摘する。

 地名の解説本の多くからは、ある種の絶望感も漂う。それは、普通の人々が大まじめに未来を考えた結果がこれだからだ。悪意不在のピュアな志が日本を静かに奇妙に変えてゆく。「日本の地名は善良な市民たちの手で、民主的な手続きを経て、公然と大規模に破壊されている。これはある意味、バーミヤンの大仏破壊よりも恐ろしい」と、片岡正人氏は怒る(『市町村合併で「地名」を殺すな』)。

 そもそもの不幸は「地名とは何か」という共通認識のないまま話し合いが進んだことにあるのかもしれない。

 日本の変化を知るには『地図で知る平成の市町村大合併』で。うんちくを仕入れるには浅井建爾著『日本の地名雑学事典』が役立つ。

あまりにも地名とは何か、デザインとは何か。
そういうことへの思慮がなさすぎですよ、行政の人々というのは。
住民合意とか多数決とか話題性ばかりで、それが文化とか歴史をいかに形成していくのかわかってない。
まあ中土佐とかはもともとは久礼町と上ノ加江村が合併して「土佐の真ん中」で中土佐になったものだし、土佐市や西土佐、日高村あたりもそんなもんだから「歴史はつくられる」ものともいえるけど、黒潮町とかになるともうどこにある町なんだかようわからんもんね。
それにしてもこのマーク。「投稿マニア」な人々が「使い回し」でデザインしてるとしかおもえん。こういうところでこそ、行政はほんとはデザイナーにお金を払って依頼すべきだと思うんですよ。お金をかけるべきところにかけず、かけないでいいところにかける。この悪癖についてもう少し考察をせんと、やはりいかんですよ、何もかわらないですよ。そして、選ぶのは素人ですからね。素人が選んだらこうなるのは間違いない。

合併による地名の崩壊、紋章コンテストブームげんなりしますね。
テレビで応募者を追うって感じでやってましたがもはや老後の愉しみ的あつかい。出す方は似たようなものをばかすか各地へ応募していたよ。デザインボキャブラリーが貧弱な人達がまあ熱心に頑張っておられるみたい・・・。たんなる形合わせ。もはやなげくしかないのかねー。

そういう「質の悪い」ものなんだというのを法定協の人は勉強するべきだと思ったり。


都会の老人が、来た事もない自分の町の名前やロゴを考えている。


うわーさむいな

遠い未来に人間の文化が滅んで知的生物がコレを発掘したら、こういう字の文化が有ったと思うくらい似てますね。私も一瞬、なんとかパークの暗号解読ゲームの記事かと思いました。

「町章ってこんな感じ」「最近コンペで通りやすい感じの町章」「こういうコンペに過去にいくつか通った[実績]があるとされる人」でできてますね。

なんかボブロス画法みたいにこういうデザインができる行程が逐一できて固まってるんでしょうね。
いっそのこと町章教室でも全国に開いてコンペに応募しまくって「我が支部の○○さんが××県△△市のコンペで採用」とか教室の窓に外向きに貼ったら良いんですよ、そこまでやるとみんな「なんか違う」気がしてくるんじゃないですかね。

合格の処方箋は以下の通り。

★3つ以上の市町村からなる合併の場合は、その合併町村数の色を使うこと。また、市町名の頭文字をデザインすること
★色については、その地域の地形要素(山、海、川)をイメージさせる色を用いること
★当然「右上がり」のデザインとし、硬さを感じさせる直線は使わず、柔かいイメージの曲線を多用すること
★宇宙を感じさせるものであること
★投稿者はやや高齢者であること。また、住所は都市部であることが望ましい
★「画一化」された地方のイメージを創出すること(都会人の手前勝手なイメージでよい)
★対象市町村は訪問せず、できるだけ「高等地図帳」や「ホームページ」で対象市町村のイメージを固めること

これでいくと、都市部の合併市町(あまりないけどね)のロゴは、灰色を基調とした直線的なもので済みそうですね。

新しいまちの将来像
なんてのも、違いが見えないものの代表格です。

なんじゃコノ市町村章は?
四国アイランドリーグのマスコットキャラの方が区別がつき易いですね。

ちなみに私の故郷の日高村が出ていましたが、全国で日高市、日高町はあるが日高村は唯一だそうです。
ありふれた名前だけど、合併話が出て名前が消滅するとなると少し寂しい気もしました。

名前やエンブレムを選ぶ時こそ村民投票にして欲しい。
そうすりゃ、このブログを読んだ人は誰もこんなのに投票しないだろうなぁ…。

よ輔>
よ輔さんも同様でしょうが、おいらもいくつかの町で「新しい町の将来像」書きました。でも、結局正直どこもどれだけ話そうが、出てくるものは同じなのかも知れないと思ってしまいますね。そもそも「新しい町の将来像」なんていう【文章】が必要なのかどうか。

みちる>村民投票。てゆか、そもそも全く関係も面識もない人が名前やエンブレムを応募できるということに病理があるわけで、またそのことに疑問を持たない方々にも問題があるわけですよ。マニュアル的に、もしくは老後の楽しみで、地域の将来に関わる大切な部分を適当にされては困る。

なんぼあと数年もせんうちに「次の合併」「県の合併」が出てくるにせよ。

みんなが「個性」を求めていくと最後に行き着く先は、結局同じ様なものなんじゃないかなとこれをみて不安になりました。

違いますよ。
たぶん「この地域とは、なにか」ということについて、考えていないだけですよ。

なるほど。確かにこういうコンテスト専門のデザイナーさん(?)が横行してるらしいですものね。
外から見た高知はどこもみんな一緒だったって事ですね。これで、町の名前も外の人にわかりやすい安直なものにすれば、名前にひかれて観光客も増えてって考えるのかな、偉い人って。
って高知空港の名前の時にも考えた事が頭の中でループしてます。

まあ全国的に似たロゴみたいなので、日本全国どこ行っても同じということですよ。テレビで流れている情報そのまま、みたいな(笑)
龍馬空港の時も、観光イメージの向上とか観光客数が云々みたいなことをいってたけど、実際どうだったんでしょうね? 少しは増えたのかな。

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