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2005年09月11日

●公共事業のあり方も、変わる?

 まもなく投票も終了。日本の分岐点。何も後先のことを考えず、「破壊」されることに快感を感じる国になるか、せめて後先考えて、「破壊」ではなく「立て直し」を第一においた国になるか、その分岐点。
 今回の選挙、まるで「郵貯が解放されて、どのようになるのか、それを見てみたいか、見てみたくないか」ということだけを選択させられた選挙だった。
 でも、周りの知人やネット上をみていても、今回の選択がおそらくとっても重要性が高いということは分かっていても、それでもし失敗したとしても「まあ元に戻るでしょ」と考えている人が多いことが気がかりだった。
 郵貯が解放されれば、日本経済が刺激されるかもしれないし、されずにアメリカさんに食い荒らされるかも知れない。それは自民党を選ぶか民主党を選ぶかの、今回のひとつの違いになってしまったわけだけど(本来、それだけが争点になるのはおかしい)、自民党支持者はこれでもし狙い通りにならなずに「変なことになっても」、まあなんとかなるだろうと思ってはるらしい。
 郵貯から年金、憲法、イラク、自衛隊、アジア外交といったことも今回どっちを選ぶかでずいぶん変わるわけだけど、それでもし失敗しても大丈夫だろうと。郵貯だって、解放してダメならダメで自浄能力も働くだろうし、そこまで日本は弱くないと。戦後日本だって、たった10年で元に戻ったじゃないかと。
うーん。

 でもさー、もう弱いじゃないですか、日本。どうあがいてもこれからの50年間は世界史上最速の人口減少社会に日本は突入するわけで、どうあがいたところで今までのような「経済大国」であり続けることは難しいわけじゃないですか。今までとはそもそもの国体の前提条件が異なっていくことになるのに、それが抜けてる。どうあがいても、壊れて「元に戻す」国力は、もうこの先なくなっていくのが明らかなわけで。。。

 これは「方向性」としての話だけど、自民党が一部の富裕層が国を引っ張るアメリカモデルの社会をつくるのだとしたら、民主党や共産党あたりはある程度社会主義的に国全体を守るヨーロッパモデルの社会をつくろうとしたんではないかと思う。
 おいらは、今の段階では一応建設業界に籍をおいているので考えることとしては、批判される公共事業のこともおざなりにはできない。建設業界はまあこれまでの慣例も含め、自民党支持であることが多いんだけど、これから先の人口減少社会では、自民党型の公共事業(いまなお整備新幹線に高速道路、その他地方も含め大規模な交通インフラ/都市基盤整備は自民党が強く唱えてる)が業界にとって「いい話」になるかどうかはちょっと疑問がある。
 まず、アメリカモデルの前者とヨーロッパモデルの後者とじゃあ、出てくる公共事業は全く違う形になるのではないだろうか。前者では、引き続き整備新幹線などのインフラ整備や都市再生、無意味な干拓やダムなどの事業に重きを置くことになるだろう。これは、まさに中央集権を支えるための極大インフラ整備であり、自民党がこれまで50年にわたり続けてきた政策そのものだけど、人口減少社会+経済縮小社会下では費用対効果が薄くなるだけだ。四国に橋を三本もかけたのがその一番のいい例だし、いまさら航空路の整備された札幌に「北海道新幹線」を通そうということがコレから先の、一番いい例。。。
 そして、後者では、金はそれほどかからないけど、経済力の低下による人口移動の減少、生活場所や生活様式そのものの多様化にあわせ、より身近な小規模な災害防止や、自前エネルギーの開発などの環境、自前食糧資源の確保のための農業林業基盤の整備といった、小さいけれど持続的な効果がある必要なライフスタイル整備?に重きをおいたものになるのではないだろうか。民主党が考えているかどうかはしらんけど。これは、まさに地方分権型の分散型インフラ整備で、いわば江戸時代までやってきていた政策そのもの。インフラは十分これまでの時代で整備できたので、これからはそれはそれで使いながら、地方単位でお金をかけずに暮らせる仕組みをつくる、というわけ。
 まあむろん、こんなに事は単純じゃないだろうし、いろいろ不勉強なので何か前提が飛んでいるかも知れない。だけど、現在のアメリカと欧州の国土利用をみていれば、その違いは一目瞭然だ。儲かるのは前者かも知れない。だけど、地方で貧しく暮らす人間としては、徐々にでも後者に移して行かないと、金もいつか尽きるんではないかとか思ってしまう。。。

 あ、どうやら自民党が圧勝するらしいですね。

 さて、農業でもする準備をしようか。

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コメント

リーダーが同じ見解で良かった!!!っです。
実家の私の母も同じでしたが、やはり少数派のようで・・・。
せつなーく選挙開票を見ております。

同じくです。
高知に帰省中に車中のラジオで聞いた解散以後、公然と行われるパワーハラスメント、結果としてそれが受け入れられていることが気持ち悪くてなりません。

わたしは唯一の希望は、投票率が上がったことだと思っています。もしこれで投票率が上がらなかったら、この国のひとに対して、かなりガッカリしていた。
あのひどい執行部をかかえた民主党になぜそこまで希望をもてるのか、わたしには理解できないんですが(あの執行部がああであるかぎり、あの党は何もできませんよ)わたし自身はいままで、アンチ自民の意味で、ずっと民主党を支持していたのですが、今回はしませんでした。
ただし、圧勝したのは「自民党」じゃないですよ。それはみんな気づいていることでしょ? そこまで国民はバカじゃない。
(なんどもお邪魔してすみません。つい熱くなって)

さとさん、たんぽぽさん
なんか呆然ですね。与党が勝つのはもう数日前からみえていたけど、ここまで圧倒的な差がつくというのは驚きました。たぶん、これからは都市の人々や、強者のためのだけの政治が行われて行くんでしょうね。むろん、これまでの数十年間、地方が旧態依然の政治家によって下手な保護をされてきたということへの反省も強くするべきですが。うーん。

まあ自分は田舎にいるし、ただの弱者でしかないんで、この先とっても怖いですが。。。


しんさん
いえいえぜひぜひ来てください(笑) おいらもこの数週間とっても迷いましたしいろいろ考えてみました。んで、今日、この結果。まあ仕方がないねと思います。でも、なんかこんだけいくと、まるで戦前みたいで気持ち悪いですけど。
 政治に興味を持てたのは良かったかもしれません。だけど、まともな論戦を政党間ができないままに興味を持たされたその矛盾が残ったかなと。私はしんさんの気持ちはよく分かりません。。。民主が信頼できない執行部というのなら、自民は信用できない執行部に見えます。
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=338790&log=20050908
に詳しいけど、公約がとっても軽い首相でしょう。まあ郵政はやりきるつもりなんだろうけど、それ以外全然わからないのでこわい。まあただそれだけです。

でもまあ、その一方で民主が必ず公約を成し遂げるなんてことも全然思ってないんで、まああれですね、結局信頼できない野党に信用できない与党を持つ日本、ということですね。。。悲しいことに。
 おいらとしては、自分は早く小泉さんが「改革」を、「公約」を見事成し遂げてくれることを、願っています。日本経済が刺激され、私たち地方に暮らす人間がせめて今ぐらいのささやかな暮らしができるのであれば、それで全然いいです、はい。

いやー疲れた。疲れたので、選挙ネタin百足館はこれにて打ち止め!
すっかりランキングでの順位も落ちてきていますし(笑)

んで最後に。
高知は3選挙区とも与党が勝利しましたです。
今回、おいらは候補者がいやだったかいうのは特になく、あくまで与党の政策への不信感に悩まされました。多分、今までで一番悩んだ。
与党候補者の人たちは、高知をよくするという。高知らしさを守るという。
だったら、実際ホントにそうしていってもらいたいですね。。。
地方は、いずれにせよこれから大変な時期。

なんとか、せめてやっぱり高知は楽しいなーと言える高知を、守って行ってほしいもんです、はい。

というわけで、また明日より百足館本来のネタへ復帰いたします!

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