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2005年08月30日

●もうよくわからない、衆院選の行方

 小泉首相の自爆テロ解散からはじまった今回の衆院選、911という(あるのかないのかはわからないが)アルカイダにとっては記念の日に投票日というのはなんとも危険な感じがする。とか思っていたら、山拓がわけわからんことを。

「テロ記念日だから」投票日は9・11 山崎拓氏明かす(朝日新聞)
 自民党の山崎拓前副総裁(福岡2区)は29日、福岡市内で講演し、郵政民営化法案の参院採決の直前に、解散・総選挙の日程などを小泉首相と電話で話し合ったことを披露。9月11日投開票になったことについて「投票日は9月11日がいい、と。なにしろ同時多発テロの記念日であるから」と協議の内容を説明した。
 そのうえで「参院議員の反対派の同時多発に我々は巻き込まれて、ビルから転げ落ちたような格好でございますから」と結んだ。

 さすが山拓、わけわからん。こういうコメントが飛び出してくると、衆院選直前の東京テロを呼び込んで、アメリカのような「テロ戦争」状態にもっていきたいんだろうか? などと勘ぐってしまう。それで戦時体制ということで「強い首相」コイズミの自民党が勝つ、みたいなシナリオ? もしくはスペインのように与党が大敗するというシナリオ? うーん。


 それにしても今回の衆院選、小泉自民党の喧嘩のうまさが際立って、なんともはっきりしない。というか気持ちが悪い。
 まあとりあえず、アメリカの言いなりで動き始めた郵政民営化だけが争点というのはどう考えてもおかしいというのはわかる。今の日本、それだけが問題じゃないですもん。黒字の郵政公社の解体を云々するよりは、破綻が確実な年金の方が間違いなく喫緊の課題。折しもついに入口に立ってしまった「人口縮小社会」、数年もしないうちに年金の破綻は明確になるというし。

 そして、アメリカの覇権崩壊が予見される時代、やっぱり中国や韓国との関係というのをしっかり強化していくことも重要に思える。靖国参拝は心情的にわからんでもないけど、中韓からの内政干渉だという前に、激しく中韓をはじめとするアジア諸国にに内政干渉(侵略)した60-80年前の蒸し返しに行けば行くほどなるだけだという現実は直視せんと。まあこの「蒸し返し」は心情的なものというよりは政治的に使われてはいる感はあるけど・・・。
 やっぱり「攻められる」言質を与えたらダメですわね。「攻められない」ようにしたうえで攻めないと(そう考えると、日韓国交回復の一連の文書を公開した韓国はさすが)、ぽっかり開けた攻め口からひっくりかえされる。

 それに、都市の論理でしか動いていない小泉竹中政権では、地方が崩壊することは間違いない。洋の東西問わず、地方が滅びて中央が栄え続けたという試しはこれまでないように思う。もちろん、これまでの国の地方政策はあまりに適当な中央集権型を強めるだけのための無責任なバラマキであり、
それに地方が何も考えずにのっかってきたからこんなダメな状態になったわけだけど、国の無策や国の思惑だけで地方を壊すというのは、どう考えてもおかしい。
 高知県は、今年度64億円の赤字に突入したと今朝の朝刊に出ていた。いよいよ危ない(危機意識のない県庁マンが未だに散見されるのも危ない)。でも、このまま竹中政府の暴挙が続けば、きわめて近い将来、高知県は倒産する。もともと「県頼み」の経済構造というのもおかしいけれど(そうなったのは国策というのもあるけど)、これから先、高知だけじゃなく、南四国や山陰、北海道、九州あたりではこんな県がバタバタ出てくるんじゃないだろうか。。。うーむ。それでホントにいいのか。
 もちろん、これまで同様手厚く地方を保護してくれとは思わない。だけど、今みたいに税源委譲もせずに交付税とかをカットする「竹中政権」ではどうしようもない。地方を潰すことがイコール都市の幸福になるか? 物価への影響、食糧供給への影響、水や電気などのエネルギー確保、多様な暮らしの維持。どんな視点でみても、都市の幸福は都市だけで成立するもんじゃない。そして、人口縮小経済下の日本、人口爆発のアジアといった諸要因を考えると、海外との取引でカバーできるようなものでもないとも思う。
 長期的なようで意外と短期的な企業的観念やグローバリズムに則って考えれば今の竹中政権のやり方は、それはそれで正しいのかも知れない。だけど、100年、200年の目でみたら、なんか今のやり方のままではおかしくなるように思える、なんとなく。

 そう考えると、自民党だけが「政策立案能力がある」という状況は変えないといけないとも思える。だいたい野党にはまともに政策立案のための情報が提供されていないところもあるというんだから、まともな政策立案ができるはずがない。民主はもちろんのこと、社民党や意外と「名前を変えたら」結構まともなことを言っている共産党、最近では最強の論客を党首に抱く新党日本もしかり。

 うーむ。。。よくわからん。なのでおいらは、世に倦む日々を読んでもう少し勉強します。

 まあいずれにしても、9月11日で、この国の行方が大きく変わるのは、間違いない。いやだいやだ、政治なんて。なんかこういう思惑と謀略からかけ離れたところで、暮らしていきたいもんです。

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コメント

今回はあたしも、与党にNOというためだけのオポチュニックな投票ではなく、二択の決断をしなきゃならんな、と思います。

わたしは小泉さんを支持したくないのですが、今回の選挙では郵政民営化を支持します。こまかいところがうさんくさいけど。
なぜなら、くやしいけど小泉さんの言っていることがいちばん筋がとおっているから。しかも総理になる前から一貫してますからね。
それから、現時点での優先順位はやはり郵政民営化だと思います(関心がどれほど低くとも)。とにかく世界一の国の借金をなんとかするのが先決なので。
郵便局の偉いひとたちに恨みはないし悪人だとも思っていないけれど、ちょっといままでの暴利・利権が酷すぎたのだから、それは認めるべきでしょう。やはり。

書きかけていたのに消えてしまいました。
今回の選挙、分岐点なのは間違いない。だからこそ、今までのようにあまりにも短絡的に投票行動に移すのはよくない。そんな気がします。
郵政自体は賛成できても、それじゃあこれまで小泉改革がどれだけ借金を消すことに躍起になってきたのか?
んで、借金。これまで何十年も動かなかった整備新幹線を通す内閣が借金を消すことができるのでしょうか? 生活の安全に直結する法面防災を借金減らしのために削られる一方で、なんで都市再生という東京のしかも湾岸という危険地帯に高層ビルを建てることが奨励されるのでしょうか? 郵政民営化がなって借金が帳消しになるんでしょうか? 
おいらは、郵便局の暴利や利権云々を認めるべきだという前に、「経済刺激」という言葉にばかり囚われている官僚こそ酷いのではないか、ということも考えるべきだと思います。

いろいろ議論がたかまるのはいいことですね。
長年の愚民政策のおかげもあって、選挙ではなにも変わらないことがみんな分かっていて、それで国民も白けきっていたのですが、今回はちょっと違うようですね。
今回の選挙はじつは「政治の分岐点」なんかではなくて、「郵政が民営化するかどうか」の分岐点にすぎない、ということを、忘れてしまいそうな勢いだなあというのが、わたしの印象です。
変わり者の総理が、めずらしく意地になって「雛壇」をひっくり返そうとしている、というだけのことであるということを。
ところがその「雛壇」に乗っかっているひとがたくさんいるので問題になっている、というだけのことでしょうね。うーん。
しかもその「雛壇」が、一連の道路公団の問題をはじめとする政治家の利権の問題でもある、というところが大きいと思います。国の借金の大きな構造のひとつでもある(こうやって書いていると、だんだん小泉支持の文章になっていくのがわれながら、嫌なんですが)。
ほんとうは投票をみんなで棄権するのが正しいのですが、そうすると自動的に、これまでの自民党を支持する結果になってしまう、といういままでの相変わらずのジレンマに戻るのですよね。
うーん。民主党は「存在しない」も同然の政党だし。よく考えてみると暗澹たる気持ちになります。
わたしのいる東京都杉並区の選挙区では、民営化推進の立候補者は石原伸晃さんで、わたしはすごく嫌だけど彼に投票します。泣く泣く、彼に(笑)。現実の酷さに圧倒されます(笑)。

どもども。
 その雛壇に、自民党自身が片方で乗って借金を増やしながら、片方で郵政民営化さえできれば借金がなくなる(かもよ)みたいな論法であることに、自分はとっても怪しさを感じます。
また、変わり者の総理の頭には、外交や憲法、戦争といったことはほとんど含まれていない。郵政民営化ができれば外交もうまくいくって、いったいどういう論法なのでしょう。これまでの4年間でアジア外交がめちゃくちゃになったのは、郵政民営化ができなかったから? んなアホな。

また、シンさんのいうように民主党は、国民が「存在しない」とか「政策能力がない」と言っている限り、民主党はずっと「存在しない」し「政策能力もない」政党に終わるジレンマがあります。自分は民主党員でもなんでもない、まさに無党派層というやつですが、いい加減野党というものを意識して育てるような投票行動をしていかないと、いつまでたっても、「政策ではなく」ただ単に「自民党だから」という、信任投票にもならない投票行動にしかならないと思います。
 シンさんのいうように、イヤダイヤダといいながらマゾヒスティックに投票せざるを得ないのだとすれば、それはただの悲劇でしかないですしね。

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