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2005年05月11日

●4回目の高知遺産展

「高知遺産」の出版を記念して、またもやgraffitiで展覧会を開催します。

今回の展示は、これまでの「説明的」かつ「親切」な展示から、思い切って説明を省いた不親切な展示へ。一切言葉はない。あるのは写真だけ。それも、壁面に8枚、投影が260枚たらず。
今回も展示計画を担当した。これまでは展示計画なんてものはとくになかったけど、今回は少しだけ考えてみた。主となる投影はおいらの方でまとめ、海月館夫人と最終調整してまとめた。

なぜ不親切か。
おいらとしては、高知の街への思いやらなんやらは全部本にまとめてしまった。
また、これまでに3回やった展覧会でも全ての写真に言葉がついて、どこにあって、撮影者は何を思ったのか、親切に書いてきた。
読者や展覧会に来てくださった方はそれを読んで、ああここか懐かしいとか、ああこんなところがどこそこにあったんだと思ってくれた。そして、ご覧頂いた方からの多くの声は、高知にもこんなところがあったんだという驚きだったようだ。
だからこそ説明が必要だった。

だけど、その一方でこのやり方では「与えられる情報」が多すぎて、自分で「考えること」「思うこと」「思い出すこと、思い出せないこと」ができない。
おいらとしては、「もうここから先は考えてください」といいたいのである。
だから、あまり「高知遺産」の本に出ている写真は展示していない。

たぶん、期待を裏切られたと感じる方も多いだろうなと思う。
でも、その期待は、その人がまだまだ「高知遺産」が主観ではなく客観でしかないからなのだ。
そんなことを展示があがって思ったりしてみた。

会期○2005年5月12日(木)ー5月23日(月) 11:00-20:00 休廊17(火)-18日(水)
会場○graffiti  高知市北高見町160番地(筆山トンネル西出口南側) tel.088-878-9101


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コメント

202号から高知遺産届けてもらいました。
すばらしい本をどうもありがとうございました。

こないだ高知のような衰退しつつある東北の地方都市を散々訪ねてきました。その旅は僕の苗字である「山根」という名前のついた場所を巡る、というくだらないもので、「るるぶ」やら「まっぷる」なんかとは無縁な、ただの田舎の村、町の風景、なまりののひどいおばちゃんとの会話、まさしく高知遺産ででてくるような情景でした。出発前はただのウケ狙い的なきっかけではじめたのですが、2泊3日2000kmの旅は、普通の旅では体験できない普段の東北、というものをかなり駆け足でしたが体験できたと思っています。
この「高知遺産」という、消え行く普段の「街」を見せてくれる「ガイドブック」が、日本の各都市分あったならば、どんなにすばらしいかと思います。
展示には行けませんが、遠く神奈川からご成功をお祈りしております。

展覧会って見せるだけじゃなくて、考えてもらいたいよね。
見る側は「主催者はやっぱりこういうことを言いたいんだー」と納得して帰りたいんだと思う。だからキャプションをまじまじと見る。
あんなものホントはいらないと思うときがあります。だって、「こう見ろ!!」って言ってるような気がして。
見る側はどう見てもいいんです。それぞれの感じ方を大切にして欲しい。そう、18号のいう「主観」!

「高知遺産」まだ私は見に行ってないから楽しみにしています。

ま、あまり期待しなさんな(笑)
もっとあーしたいこーしたいというのはあったけど、半分も実現できていない。
ただ、普通にぼさっと見てほしいね。

お疲れ様だね。↑タケムラらしくないコメントだ。
半分も実現していなければその分また間をあけてやるのだっ!
あたしも見に行くよ。顔を元に戻して。うふふふ。

いや、満足はしてますよ。。。
でも機械的技術的に今の自分の状況ではできないことが多すぎて、当初のイメージに比べるとずいぶん簡素になってしもた。

次は映像でやりたいな。
海月館夫人とヴィム・ヴェンダースの「東京画」ならぬ「高知画」を撮りたいものだ。

自分の日記blogとgraffiti-blogからTBはらせてもらいました。
↑要は遺産の本のネット注文〆切ました。のお知らせとその理由なんですが
なんか余計なこと書いてたら「ここはマズい」とか連絡お願いします。
(日記を先に書いてコピペを編集したので&制作〆切でテンパって来ているので文が怪しいです。海洋堂のしわ寄せと、大家の無意識の逆襲がぁ…)

今日はども。
タケムラさんの言ってること、すごく分かります!
キャプションあったら、それ読んで納得して、知ったつもりになって帰ってしまう。
私の仕事でも、そこを悩んでいます。
説明はすごく大事な事だけれど、作品そのものを見て、何かを感じて、知りたい!と思って知ってほしい。
そうして私もこの仕事をを志したのです。
この事に関しては、高知遺産展をみて、改めてタケムラさんとお話したいです。まじで。

キャプションに罪はないんだけど、いかんよねあれは・・・
今回の遺産展でも、一枚一枚をゆっくり見たいとかナレーションが欲しいとかそんなことを言ってる人がおられました。まあ一枚一枚をゆっくりというのはいいんですが、ナレーションとかを欲する段階で「うーん」と思ってしまいます。

美術館でのワークシートとかも、面白いんだけど一歩間違えれば見方の強制になるわいね。絵金とかの場合、背景やストーリーを知っていた方が面白いんだけど、いきなりそこにいってしまうとまたある意味つまらない。そう考えると絵金蔵の構成(1Fの暗い展示室からいきなり入る)というのはベストなのかもね。

ちわ。やっと遺産展見れました。
今回の遺産展、私個人としてはすごくうまい見せ方だと思いました。
どんどんと切り替わっていくスライドに脳ミソをぐりぐりされる感じがして。
一枚のスライドから自分がなにをキャッチするのか考え過ぎる間もなく
どんどんとスライドが切り替わっていき、でもそれがずっと続いていくと、
もっと大きいところで自分がなにと向き合おうとしてるのかいつの間にか感じ出している。
不親切な見せ方で、逆に自分自身の可能性を試されると同時に何か“育てられた”感じがしました。
少なくとも、それを撮った人の視点に対する想像力は。

あの大きなパネルと流れるスライドに「だからなに?」と思う人がいたとしても
今回の、自分で感じるしかない、自分自身の見方を見つけるしかない展示の仕方こそ、
すごくすごーく大事なものだと私は確信しております。
それこそが高知遺産の視点だろうと勝手に思いこんで、終了。

今日はDJが入っていたので、それまでの展示とは流れる音楽が違ったということですが、
個人的にはじめのバージョンもちと見てみたかったですかな。
音楽は動かないものにストーリーを与えると思うので。
しかしまあ、お疲れさまでした。あんな枚数を並べていったら、頭がうにっても仕方ありません。

展示直前、おいらは確かに頭がうにうにになってました。
意味があるようでないような、ないようであるような、そんな並べ方。自分にとっては意味のある並べ方。他の遺産メンバーも思っているであろう(と願う)並べ方。
それを相手がどう取ろうと自由。
次回もし機会があるなら、もっと本格的にうにうにできるものを考えたいものです。とにかく時間がなかった(直前まで何もしていなかった)。。。機材の調達もなんだかいまひとつノリノリ(古い)ではなく、大丈夫かな大丈夫かなと思っているうちにその日が来た、みたいな。

なにはともあれ、また次回お楽しみに。。。

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