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2005年03月18日

●南風17号突入事故・宿毛のイメージ

事故・不祥事の続く土佐くろしお鉄道。その果てについに起きたのが今回の突入事故。
2000系は20mの車体が10m足らずの長さになり、その特徴である前面の傾斜のかかった運転席は跡形もなくなってしまっている。

 去年秋、この南風17号に乗って自分も高知から中村まで行った。3両編成ということもあって自由席は混んでいそうだったので、少しだけ張り込んで先頭車の指定席に。しかしこの指定席、高知〜佐川・須崎あたりまでは乗客もいたが、須崎から先は自分一人。なんだか寂しいもんだなあと思いながら乗っていたことを思い出す(誤解のないように言っておくと、すべての南風が乗客10人足らずとかそんなことはない)。
今回壊れた先頭車を見ると、ちょうど前半分のグリーン車のエリアまでがペシャンコになり、指定席エリアは後ろから追突してきた2号車が半分くらい覆い被さったような形になっている。グリーンと指定の間には壁があるので、これが歯止めとなってペシャンコにならずに済んだのだろう。でも、去年秋に乗ったときに自分が座っていたのは指定席の一番後ろだったので、ちょっと怖くなった。
 亡くなられた運転手さんには発作的な症状も出ていなかったというから、突入の真相はまだわからない。しかし事故時の乗客の気持ちを想像すると身の毛もよだつ。時速100km以上で宿毛駅のホームが近づき、やばいやばいと思っても止められずにそのまま突入していくのだから・・・想像しただけで怖い。暴走特急。

今回の事件で気になるのは「宿毛駅のまわりが寂しいので、宿毛自体が寂しい町、だから赤字でも仕方ない」と書かれているブログの多いことだ。たぶんこう思ってしまうのって、都市に暮らす方の傾向として「駅は町の真ん中にある」という思いが強いからなんじゃないかと思う。
東京や大阪の都市には、鉄道会社が利用者拡大のために沿線でのまちづくりをしてきたということもあって鉄道を中心に発展した新しい町が多く、こういう町では当然ながら駅が町の中心となる。逆に、高知や松山のように旧城下町に由来する古い歴史を持つ地方都市では、旧城下の都市利用が密で、その郊外に駅が設けられた。鉄道はあくまで町のオプションであり、駅に行くのはかなり不便だ。
そうした背景は当然「都市と地方の経験の差」もあってわかってもらえないので、今回のように駅周辺が寂しいと宿毛自体が、土佐くろしお鉄道自体がなんか「寂しいところ走っているのね」という印象になる。そら赤字だよと、赤字だったら安全対策もおろそかだよと、そんな風につながっていったりもする。
宿毛線はもともと中村から宇和島を結ぶ予定でつくられていたので、市街地から離れたところに駅が設けられている。また、宿毛自体は港と旧お土居(現在の市街地)を中心に発展してきた町だが、後からできた宿毛駅はこの真ん中あたりに設けられた。なので、宿毛駅周辺は実際とても寂しいし、暗い。だが、町全体が駅周辺のような茫漠とした町というわけではない。最近は中村にすっかり喰われている感もあるが、そこそこにぎやかさもある町だ。
でも、まあこれで「しゅくげ」とか「やどげ」なんていわれずに「すくも」という名前を覚えて貰ったことになるだろうから、それはそれで良かったのかな・・・

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