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2004年04月26日

●もういい加減にお金をかけて地域づくりするのはやめにしよう

過去の話でいけば、たとえば中土佐町の純金カツオ(後に盗難にあった)。中途半端な例で言うと南国市のはらたいらオルゴール館。最近で言うと北川村のモネの庭や夜須町の横山隆一アトリエの鎌倉からの移設(予定)。いずれも町おこしの「ちょっとした」切り札としてなのか、試みとしてなのか展開されていること。いずれもそれなりに面白いし、行ったら行ったで良かったりする。
でも、純金カツオはともかくどれもこれもが「なぜこの場所に」という説得力に欠けている。これは高知市の「龍馬の生まれたまち記念館」にもいえることなのだが、なんだかその地域の人や地域を囲む人々たちの「純粋な思いつき」がそのまま形になってしまっているような感じがするのだ。たとえばモネの庭。個人的にはすごく好きな場所で和める場所なので悪くはいいたくないが、やはり客観的にみればなんでこんな片田舎にモネなんだ?という感は否めない。本家モネの庭のお墨付きを得てるといったって。

ルイ・ヴィトンやエルメスなどの欧州高級ブランドは、ホントは日本に出店したくないらしい。ヨーロッパならそれなりの階級とかセンスの人が身につけるべきものを、『チャラチャラ』してるだけの、ホントにただの表装具もしくはただの不動産的なものとして纏う日本人は「ブランドイメージ」を損ねるだけのものだからだという。ブランドの価値づくり=ブランドの形成を考える上で、ブランド本体の「本物」性を高めること、そのブランドが最も生きてくる「組み合わせ」は何なのか?ということを考えるというのは大切だ。スーパーブランドの本店はそのことに矛盾を感じながら、とりあえずの利潤に負けて出店を続けている(んだろうな)。

ここで最初の話題に意地悪く戻ると、たとえ本物のアトリエを移設してきていても、それは鎌倉や横山隆一という存在を抜き去った「偽りの組み合わせ」に彩られたものでしかない。博物館に移設された展示物のように、それはあくまで死に体の「本物だったもの」でしかない。
また、モネの庭にしたって本家モネの庭にいくらそっくりにつくったところで、それはモネの庭ではあり得ない。永久不変にモネの庭がモネの庭であろうとするならば、この庭は何も生み出すことができない。誰の庭でもえいやんか。それが本物じゃないの?
県内でなんと3つ目になる龍馬の記念館も、人が入っているのかどうかは分からないが、回りの評判はすこぶる悪い。生まれた場所からもずいぶん遠く、展示も少なく資料もどこかの図書館にある程度・・・残念ながら、なにひとつとしてここに本物はない状況だ。ボランティアの人々もいまひとつ元気がないし(ホントにこれが残念)、印象としては駐車場を作り忘れた立派な建物だけが「昔はここも城下町だったのよ」という町にそびえてるという感じだ。

これらのモノコトが高知というブランドづくりに一体どのように寄与するというのだろう

なぜこの場所に? その質問に答えることができないハコほど虚しいものはない

本物には力がある。正しい組み合わせは人を呼ぶ

なぜ牧野植物園がいつまでも人気なのか? なぜアンパンマンミュージアムは展示物が変わらないのにいつまでも受けているのか? 日曜市はなんでこんなに人が来続けているのか? はりまや橋はなぜいつまでも評判が悪いのか? →「はりまや橋」の失敗から学ぶことはホントに多い・・・これもまた書きたい


※とはいうても、高知にはたくさんのいいものがある。そのままでも十分な、ちょっとだけ手を加えればそれでいいようなものがたくさんある。四万十川にしてもよさこいにしても日曜市にしても、行政もコンサルもろくに動かなかったのに当たった。どれもこれもがもともと「本物」で、これ以上手を加える余地もないから、行政やコンサル「素晴らしい知恵」が働く場所なんてなかった(もっとも最近は政治力を持ったNPOとか一部任意団体が強くなってきて、そっちが「本物」破壊に取り組み始めているけどね)。
高知のようなお金もない県は、もっともっと足下を見つめ直して、もっともっといい意味での地味な「本物磨き」「本物づくり」の活動を展開するべきだと思う。特に今の地域づくりを主導する団塊の世代は、目先の利得や目先の地域活性化、目先の面白さにばかり目を奪われ過ぎだ。そういう意味では、今の20〜30代にはいっぱい仕事があるようにも感じる(とりあえず団塊の世代の引退を促すのが先やね)

コメント

こんばんは。
島根県松江市に住む者です。本業とは別に、中心市街地にある老店主の商店の応援活動を無報酬でしています。
最近知ってすぐに行きたくなったまち興しは、岡山県日生(ひなせ)町のカキオコによるまちおこしです♪
http://www.geocities.jp/kakiokonomi/kakiokonomi_1.html
カキオコ版プロジェクトX が面白かったです。
松江の商店応援HPもご覧いただけると、嬉しく思います。
http://fish.miracle.ne.jp/mail4dl/01-concept/consept.htm

松江市ですか。おいら、高知ともうひとつのふるさとが安来市です。10代までは夏や冬はだいたい山陰で過ごしていました。米子や松江もよくチャリで行ったものです。祖母と最後に行ったのは鳥取砂丘だったりもします。。。
松江も観光政策については先進地ですよね。以前10年ぶりくらいに行った時には、ほんとに楽しくて楽しくて仕方がなかったですよ。お堀の屋形船やカラコロ工房、美術館などなど、これぞ「光を観る」だと思いました。。。日生も行ってみたい!!!

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